ひばり日記

日々の備忘録。何事もエンジョイ勢

感想文:オーバーライト -ブリストルのゴースト-

電撃大賞眺めててピンと来た作品が本屋に並んでたので買ってみました。

cvあやねるは本当に知らなかったんです。信じてください(あやねるのファン)

 

ネタバレは書かない様に配慮するけど勘がいいと察しちゃうかも

 あらすじ

イギリスのブリストルに留学中の大作成ヨシは。バイト先の店頭で"落書き"を発見する。それはグラフィティと呼ばれる書き手の意図が込められたアートの一種だった。

美人だけど常に気怠げ、何故か絵には詳しい先輩のブーディシアと共に落書きの犯人探しに乗り出すが―  (袖部分より引用)

 

感想

「中身は推理モノらしいぞ」という前評判を何処かで聞いていたのでそのつもりで読み始めたところ、謎解き要素よりもアートに向き合う目的や心持ちについての話が主軸に据えられており嬉しい方向に期待を裏切って貰えました。

自分にとっての推理モノは疑問だけ浮かべながら読んで後で仕掛けが回収された時になるほど!!と納得してそこで終わるタイプの読み物なので推理をメインにされると後に残る物が無になるんですよね。

何なら推理モノと前もって認識していないと伏線全部読み飛ばして結果見てなんで?ってなるタイプ。

一方この作品での謎解きはグラフィティに対する認識の解像度を上げるための物で、本筋になるのはアートに向き合う「魂」の話なので自分の心に文が直接響いて来るような気持ちで読み進められました。

 

読んでて一番吃驚したのはある人物が涼しい顔をしながら巨大感情を背後に壮大な事を仕組んでいた所。言われてみると筋は通ってるけどそこまでやる?みたいなやつ。

最後に主人公と対峙するんですが鏡合わせになってるみたいでエモみ感じちゃいました。

 

すごく爽快な読後感かつこの一巻内で話として全力投球した感じを受けたので続きがどうなるかわからない。なので続きを読んでみたい。

 

Ps. あやねる推しなんだけどキャラとしては溌剌としてリーダーシップもあるララの方が好き...どうすればいい...ゼロは何も言ってくれない...